office hasukai いちかわ ゆみ です。
千葉県と三重県を拠点に、ソーシャルワーカー経験をもつデザイナーとして活動しています。
- わたしのこと
-
ソーシャルワーカーとして10年以上、福祉や地域の現場で活動しています。人や社会と関わるなかで、「どうすれば伝わるのか・届くのか」という問いに向き合ってきました。福祉が「固い」「難しい」「近寄りづらい」などといった印象をもたれることも少なくありません。一方で、少し見せ方やデザインを変えるだけで、想いや活動がより分かりやすく伝わり、イメージそのものが変わっていく場面にも、幾度となく出会いました。その経験からデザインの力や可能性の大きさに惹かれ、2020年より独学でデザインを学び始めました。
それぞれの背景や想いをデザインでかたちにする楽しさに魅了され、2023年から本格的にデザインの仕事に携わるようになりました。現在は福祉団体の広報物やマガジンの執筆、地域企業のパッケージデザインなど、幅広い分野で制作を行っています。
私にとって、ソーシャルワークもデザインも、人や社会に向き合うクリエイティブです。想いを整理し、かたちにすることで、人と人、ものと人との関わりが少しずつ深まっていく。その過程が、課題をやわらげたり、新しいきっかけを生むことを願いながら、一つひとつの仕事に向き合っています。
2008 音楽関連の会社にて勤務
2011 東日本大震災後、岩手県を中心にボランティアコーディネート活動
2013 三重県にて文化芸術集団〈蜜の木〉結成
2014 ヨーロッパに滞在し、アート・音楽ボランティア活動
2015 福祉の相談窓口にて勤務、並行してデザイン業務を開始
2023 office hasukai OPEN
- デザインのこと
-
私にとってデザインは、誰かの想いを伝わるかたちへ翻訳することです。その翻訳が、想いと人と社会のあいだをやさしく行き来する媒介でありたいです。情報を整理し、想いとその温度を“伝える力”。そして、見る人の心を“動かす力”。その両方を大切にしています。
デザインは、人の心を少し楽にしたり、わくわくさせたり、感情をゆさぶるきっかけをつくる営みであると考えています。きっかけの積み重ねが人の豊かさや社会の柔軟さにつながると願っています。人の心の余白と動きをつくるデザインを目指しています。
- office hasukai のこと
-
「hasukai（はすかい）」は、生まれ育った三重県西部の方言で「ナナメ向かい」を意味します。正面でも真横でもない、ナナメの視点だからこそ見える風景があります。それぞれの状況に合わせて角度を変えながら、言葉やかたちを丁寧に届けられるよう心がけています。
office hasukaiのロゴは、建築の「筋交（すじかい）」をモチーフにし、交わる地点のナナメの力のイメージしました。人や地域のあいだにあたらしい景色、そして社会にゆるやかな流れが生まれることを願って活動しています。
